- 健康21ヶ条の9 -

形態矯正学・花山先生の理論をご紹介

指先をよく動かす

最近はパソコンを使う方が増えましたので、指先を動かす作業をしておられる方は大勢おられます。

指先をよく動かすようにとだけ言われると、パソコンを使っている方は安心してしまうのですが、この場合に刺激を受けるのは大脳皮質の一部分でしかないのです。

指先を動かすといっても、筋肉労働をともなう手作業でないと大脳皮質以外の動物脳の部分まで刺激することはできません。

健康のためにというならば、この動物脳まで刺激できて初めて効果が期待できるのです。

例えば、動物が獲物を追って全力疾走しているような時は、筋肉と脳を最大限に使っています。

追われている側の動物も同じです。

こういう場合は、動物脳が最大限に刺激されているのです。

実は、脳と指先の末梢神経との関係は、木の幹と小枝の関係のように単純な構造です。

一方、肉体労働などの作業で手の筋肉を使う場合には、脳は複雑な神経回路を必要とします。

最近はあまり見かけませんが、昔の職人さんや農家の人、漁師さんなどの手はごつごつしていて、その人の人生の年輪を感じさせるものでした。

子どもの頃から労働で鍛えたため、手だけがとても発達しているのです。

このように、力を使って子どもの頃から鍛えた手というのは力が強いだけでなく、指先も器用で細かい仕事もできるのです。

手の筋肉を使うと血行が良くなり、神経伝達も良くなるのは当然ですが、この指先を使った作業が脳に与える影響には、まだまだ医学的に解明されていないメカニズムや、現代の科学では計測できない重要な効能があると私は見ています。

一般的には、指先を使うと脳が活性化されてボケ防止になると言われています。

しかし、これは、お年寄りから仕事を取り上げると生きがいがなくなってボケてしまうというだけなのかも知れません。

また、形態異常の方は、中枢に近い神経が鈍くなり、末梢神経は過敏になっています。

当然ながら、末端の血行も悪くなっています。

だからといって、ただ単に指先や爪の周辺をもんだりする程度では体質改善までは期待できません。

脳のしくみから考えると、有効な刺激を与えるためには、ある程度の力も必要とするような指先の運動が必要となると考えるべきです。

例えば、誰かの肩を一生懸命もんであげることなどはかなり有効であると言えます。

さ、今週の実践はこれで決まりですね。

周りの肩凝りさんの肩を真剣にもんであげましょう。

自分の健康のためになって、人にも喜んでいただけるなんて楽しいことですよね。

注:膠原病などのリウマチ疾患の方は、指や手などを無闇に刺激すると病気が悪化する場合がありますのでご注意ください。

 

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奥井 潤

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